文字書きのための安くて小さなPC "Intel NUC"とスティックPC
昨日の雑文ではただ「PCは買え!」としか言わなかったので、あんまり実りのない記事でした。
じゃあどういうPC買ったら良いんだよ。はい。提案しましょう。今の時代、七万円くらいで執筆環境は整います。それもとても、コンパクト省電力に。
Intel NUCは長文もバッチリ
Intel NUCとはなんぞや? 以下の紹介サイトを見ていただくのが一番はやい。
お酒を注ぐ升のようなサイズに、CPU、メモリ、SSD、マザーボードなどなどが全部入りの大変コンパクトな代物です。
積んでいるCPUも豪華な物で、AT○MとかCeler○nとかいった廉価版ではなく、ちゃんとしたCore iシリーズを搭載しています。リンク張った奴はi5の第七世代モバイル仕様ですね。
これは会社でもデザイン用・テスト用に使っているのですが、高度な画像処理も問題なくこなすスペックを持っています。ならば文字書きが扱う一太郎やWordについてはいわずもがな、サクサク動くことでしょう。
お値段50000円弱。これにメモリとSSDを購入して+20000円で70000円。これでこの省スペースなら、なんだかありな気がしてきませんか。本棚が逼迫するのと追いかけっこな我々のこと、小ささは正義です。
スティックPCはSS書き向け
もう一つ紹介したいのが、所謂スティックPCと呼ばれる類いのPCです。
これはなにか? どういう類いのものか? 以下のリンクを見ていただくのが一番はやい。
外部出力としてHDMI端子を持ち、それをモニターに繋ぎ、電力供給することで、このガラケーよりも小さい棒がWindows(Linux)PCになるわけです。素晴らしいですね。
何と言っても素晴らしいのがそのお値段。二万円台で手に入ります。OSバンドル済みのWindowsですよ。OS代引いたら、本体一万円くらい。お買い得ですね。
ただ、スペックは相応のものになります。メモリは2G程度、CPUもAtomだったりして、まぁどうしてもデスクトップパソコンに対しては見劣りします。
手持ちの物にはOfficeを導入していないのですが、なんとなく長文の執筆はキツそうな気がします。
反面、テキストエディタを用いて短編を執筆するのなら、これ以上省スペース、省電力な味方はいないでしょう。その気になれば、職場のディスプレイに繋いで執筆活動が出来るかも
旧い作業環境はさっさと刷新しよう
今日は、「パソコン買い換えってお高いんでしょう?」と二の足を踏んでいる皆様に、安価で小さく、スペックも十分なPCたちをご紹介しました。
よき執筆生活を。
執筆環境 201804
一人暮らしを開始してから約一年経ちました。
不慣れだった部分もだんだん解消されてきて、収入の不安定さもいったん落ち着き、一人のびのびと執筆できる空間が保証されてくると、欲が出てくる物で、よりよい環境をと色々欲しがってしまいます。
で、欲しがってしまった結果をここにメモしておこうと思います。あとからやってくる文字書きの皆様に、「こういう執筆環境もあるんだ」と参考になれば幸いです。
執筆に使用しているデバイス
本文執筆用
- Windows 10 デスクトップPC(Core i3, メモリ8GB)
- モニター二枚(LG UltraWide Monitor、 acer のモニター)
- Logicool M705(マウス)
- 赤軸のキーボード
アイデア出し用
タスク管理用
執筆に使用しているサービス・ソフトウェア
本文執筆ソフト
- Scrivener
アイデア置き場
進捗管理
- Wrike
アイデア出し
- iThought(iPad)
執筆用ハードウェアについて
え、多過ぎだろJK
はい。多いです。すみません。
もともとガジェットが好きなこともあって、色々新しいもの、使えそうな物を買い込んでしまう癖があります。
ただ、買っただけで腐らせるのはガジェットオタクの本懐ではありません。きちんと全部活用しています。
1.モニターについて
これは二枚以上が必須だと考えています。何でかというと、「執筆用のソフトを立ち上げる画面」と、「情報確認用の画面」を二つ同時に立ち上げておくことが必要だからです。
例えばちょっとした言葉の意味、ちょっとした物の名前、それらを検索する際に、さっと隣のウィンドウに移動して検索できると言うこと。このおかげでスピード感がでます。
後述するEvernoteを立ち上げておくのもそうだし、依頼内容を確認するメールを開いておくのもそう。二画面あると、切り替えの手間が省けとても便利です。
(近々、三枚目を増設予定です。Twitterを流しておくために……)
2.スマホについて
スマホは、執筆に関しては完全にEvernote用端末と化しています。
そのために4.5inchのコンパクトサイズ。親指が届かないと、満員電車でメモがとれませんので。
3.iPadについて
お絵かき用に買ったがApple PencilをなくしたiPad Proですが、やはりアプリが優秀で、主にプロット整理用にマインドマップを描くのに使っています。
他にも、目標を明確化するためのマンダラチャートを作ってみたり、息抜きにFGOしたり、RSSフィードを読んだりと、大画面とヌルヌルの操作感でかなり活躍しています。
成果物データの同期はOnedriveにアップロードと、Wrikeのプロジェクトに張り付けで行っています。
Scrivener for iPadを導入してDropBoxと連携すれば、PCと同期しながら執筆できるようですが、僕はやっていません。
4.タブレットについて
完全に趣味の買い物です。しかしAndroidタブレットであるというそれだけで意味がある。
それは、ウィジェットを常に表示し続けられることです。
これにより、後述するWrikeやTodoistといったタスク管理系サービスに突っ込んだタスクを常に表示し続けることが出来、やることに困ったときにそれを参照することでモチベーションの回復を図ることが出来ます。
サービス・ソフトウェアについて
Scrivener
言わずと知れた執筆用ソフト。使いこなせてるかは微妙ですが、章ごとのアイデアだしメモなんかを書き留めて、作業単位を分割しています。
これも言わずと知れたメモ用アプリケーションです。出先や厠、お風呂で思いついたネタを即座に書き留めるのに便利です。
運用方法として、僕はスマホのウィジェットから書き込んだ内容は、全て「未検討のノート」というノートブックに入るようにしています。ノートを作成する際には、タグ付け・ノートブック分類、一切行いません。
これを一ヶ月に一度棚卸しして、適切な場所へ移すことで、思い出すことと分類を一度に行います。
アイデアだし
iThoughtによるマインドマップ作成は、主にプロット作成において使っています。
Evernoteに記録されていたHotなトピックを参照しながら、プロット作成は概ねiPad上で完結します。出来上がった物はPDFファイルにして、Wrikeに張り付けます。
Wrike
Wrikeはプロジェクト管理用サービスです。Redmineみたいなもの。
ある課題に対して一つのトピックを作成し、その経緯を残しながら問題を解決していくことが出来ます。
このツールを利用するメリットはいくつかあると思っていますが、単なるTodoリストと比較してメリットを挙げるとするなら、
キャラクターの思考をトレースできる
自分が判断した根拠を再確認することで、物語をぶれさせないようにする。
という二点が強いと思っています。
(思っているだけ。運用開始したのは昨日というか今回の小説プロジェクトからなので、効果のほどは作品を見て判断してください)
……と、色々僕が使っている(または、使おうとしている)サービスについて色々描いてきましたが、最後に一つ大事な話をします。
敢えてすっ飛ばしてきた、PCの話です。
PCは良いのを買え
ハイエンドとは言わないが、せめてミドルエンドのゲーミングPCくらい持っておいた方が後々後悔しない。
これは今までITに関わってきた筆者の持論であり、是非皆に伝えたい事柄です。
いいか、ボロいPCはすぐ壊れるんだ。
しょぼいPCに無理させたら壊れやすいんだ。
安物買いの銭失いという言葉がそれを端的に示している。加えて文字書きは、時間をも失います。
安いキーボードでタイプ時に疲労が溜まってしまう状態を放置していませんか。
100P越えのWordファイルを開くのに五分も十分も待っていませんか。
無駄です。タイムイズマネー。PC買い換えましょう。
勿論安くはないが、そう高くもない。だって君、文字書きだろう。他になにへ投資するというのだね。
ガジェットオタクの僕は、”飽きたら”ガジェットを買い換えます。そのサイクルってたいてい、使い込んできて不調が出てきて、「こいつに触るの億劫だな」ってなったときです。つまり「目的を果たさなくなった」デバイスに対して飽きるんです。
使いづらい・使用に耐えないデバイスに拘泥するのは止めましょう、というのが結論です。僕の狭いTLにも、散見される事象だったので。
そんなわけで執筆中です
さて、そんな環境で執筆中の小説があります。
タイトルを「泪の君の愁雨」
西洋ファンタジーおくりびと物語になる予定です。近々情報を出せるくらいに執筆が進む予定です。お楽しみに。
【新刊あり】COMITIA123 サークル参加します
来る2/11(日)に東京ビッグサイトで開催されるCOMITIA123にサークル参加します。
頒布物
イルミナ
人形をモチーフにしたダークファンタジーです。それぞれある種の人形性を持った登場人物たちが、人になっていく物語です。試し読みは以下からどうぞ。 www.pixiv.net
六文銭を届けて
2015年の既刊。現代に幽霊のような者が闊歩する世界で、一組の女性と幽霊が織りなす百合物語です。試し読みは以下からどうぞ。
作品の結末までのネタバレを含むテキストはこちらです。 www.pixiv.net
何とぞよろしくお願い申し上げます。
なお、今回値札として、以下のサイト様の素材を使用させていただきます。ありがとうございます。