Trelloでプロット管理をしてみた話
創作者さん向けの記事です。長編を書くときのプロット管理方法について、TrelloというWebサービスを使ってみたレポを書いてみます。
Trelloとは?
ボード・リスト・カードという概念を用い、タスクをカンバン方式で可視化するツールです。
見た目はこんな感じです。
ボードが一つのプロジェクトを示します。この記事では、一つの小説という括りにします。
カードは、一つのタスクを表します。この記事では、プロットのいち意味段落単位を示します。
リストとは、カードのステータスをグルーピングした物です。この記事では、カードの進行状態を示します。
カードの使い方
カードには説明とコメントを残すことが出来ます。
タイトルに大見出しを書き、説明に詳細な内容を書いておくことで、いつでもどこからでも参照・編集可能なプロットが出来上がります。
プロットの内容について検討が入った場合には、コメントに残しておくことで、後に設定の破綻や、リライトの必要が生じたときに、判断の根拠を再確認することが出来ます。
リストの使い方
Trelloらしく、Todoリストとして運用するのが良いと僕は思っています。
プロットも、設定練りも、全てTODOです。なので状態は「未着手」「進行中」「完了」のどれかになるはずです。
ですから、そのようにリストを作っておきます。執筆の進行状態が可視化されることによって、モチベーションの向上、あるいは焦燥感を出すことが出来ます。
ここにプロットの場合、「未検討」というステータス、即ち「出来事は思いついたが何を書くかは決めていない」を入れたくなります。
しかしTrelloについては、説明が付いているカードにはそれらしいマークがカードの左下に現れます。リストを増やしすぎると面倒になるので、これで判断するのが良いでしょう。
あとはカードに付いていたりいなかったりする色つきのバーについて説明して終わりです。それはラベルという機能です。
ラベルの使い方
プロットを立てたら、そこで起きる事件が定義されることになります。
その事件が、「物語」あるいは「読者」にどういった影響を与えようとしているから必要なのか? を検討するための分類を、ラベルを使って行います。
僕のラベル分類は今のところこうなっています。もし、緑色だけのカードが残っていたら、要注意というわけです。誰の掘り下げでもなく、読者に何の感慨も与えない出来事、即ち無駄があるということです。
おわり
昔の人は言いました。
プロット管理工数は出来るだけ減らせ、と。
検討する時間はいくらでも取って良いと思いますが、検討の際に一覧性や検索性の悪さによって時間を取られるのは本意では無いと思います。
僕は一手法として、いまこれを使って一本書いてみています。書き上がったらまたフィードバックを投稿すると思うので、気長に待っていて下さい。
拙作「レナ・ブラッドペリの姉」についても、ご期待下さい。