プロット作成・管理にScrapBoxがとても便利だった話
久々に文字書きさん向けの記事です。
皆さん、プロット作成と管理、どうやってますか?
今日はプロット管理に使えそうなツール「ScrapBox」のご紹介です。
このツールはなに?
Evernoteのようにクラウドベースでメモを管理できるツールです。
アカウント作成にはGoogleアカウントが必要のように見えます。僕はGoogleアカウントで作成しました。
何が出来るの?
このツール最大の特徴は、「メモ中から別のメモへとリンクが簡単に張れる」ところ、「メモ間の移動が簡単にできるところ」です。
現在構想中の物語から一例を挙げます。
キャラクター”フーカ”のメモを作成しました。
別のメモで"[フーカ]"と入力します。すると……
リンクが生成され、先ほど作成した”フーカ”のページに遷移することが出来ます。
空のリンクを作成しておくことも出来ます。
先述のフーカに持たせる装備を考えたいけど、後回しにしよう……と思ったときには、先ほどと同じように"[装備]"と記述しておけば、紅い色でリンクが作成されます。
これを踏むと、自動的にノートが作成されます。
メモにタグ付けをすることが出来ます。
Twitterと同じように、#から始まる文字列をタグとして認識します。
タグ付けされたノートは、タグのリンクを踏むことで一覧することが出来ます。
リンクやタグで繋がったメモ同士は、メモの下の方に一覧表示されます。
プロット作成の困難
プロット作成時に頭を悩ますのは、資料間の整合性を取る作業だと思っています。
プロットの量が膨大になってくると、「あの設定ちょっと変えたいな」と思ったときに、その影響範囲を精査するのが極めて難しかったことがあります。
そして”プロット間の整合性を取る作業”というのは、まったく生産性のない仕事でした。
このScrapBoxと言うツールは、それを”設定の一元管理”と”設定への移動のシームレスさ”の二点で解消してくれます。
例えば、プロット中には、必ず登場人物の名前が出てくると思います。このキャラクターの設定を参照(または編集)したいと思った時に、これまでのツールでは、いったん閲覧中のプロットを閉じて、キャラ設定のノートを参照しに行く必要がありました。
ScrapBoxでは、リンクを踏むだけという簡略化された動作によって、ノートを探すという工数が短縮されます。
”階層化されていない”というストレスフリー
また、ふと思いついた設定を書き留めるときにも、ScrapBoxを使えば置き場所に困ることがありません。親となる設定メモに、リンクを張っておけば良いだけだからです。
メモアプリのメモ管理は、大概階層化されていて、置き場所を事前にきちんと決めておかないとメモが逸失すると言う問題がありました。このツールは、強力なリンク参照とインテリセンスに近いサジェストによってそれを解消してくれます。
もうしばらく使ってみます
一方で本文執筆には、今のところ使えなそう。行頭の字下げが自動的に箇条書きマークになってしまうので……。設定でなんとかできるのかな。
とはいえ強力な執筆支援ツールであることは間違いないので、積極的に使っていきたいと思います。
何より無料だしね。