マザーボード H370 Pro4を買ってきたのですが
今日は執筆環境の刷新を試みて、現在失敗中という話です。
経緯
表題の通り、H370 Pro4というマザーボードを買ってきました。これで何ができるかというと、第八世代のCPUを載せられるようになります。
CPUが強力になるとパソコンの計算速度が上がるので……だから出来上がる作品の質が上がるってわけではないのですが。ところどころ動作に気になる点も出てきたので、せっかくだしマザーボードから何から変えてやろうと思った訳です。
先だってマザーボードとCPUだけを換装し、動作確認済みのところ。さて、OSを入れていたSSDも変えるか、とクリーンインストールしてみたところ、蹴つまずいたというのが今です。
事象
マザーボード付属のCDからLANドライバをインストールしようとしたところ、以下のメッセージが表示されインストールできませんでした。
ドライバーをインストールできません。このコンピューターにはインテル(R)アダプターがありません。
……初めて見るエラーメッセージで驚きましたが、冷静に考えてLANポートはあります。LANケーブルを挿すと100mbpsを認識しているように見えます。無い……? そもそも、前のSSD=クリーンインストール前は普通に動いていたじゃあないか。
対処
取り急ぎ、サブモニターとして使っていたStick PC(持っててよかった!)で、メーカーのWebページから最新のネットワークドライバをダウンロード中です。これで改善しなかったらサポート行きだなぁ、めんどうくさい……。
――7/5追記――
公式Webページから最新のLANドライバーをダウンロードし、デバイスマネージャーの「ドライバの更新」項目から、ダウンロードしたものを解凍したフォルダを選択することで、ドライバが入りました。
執筆(の一部)にiPadを使う理由
執筆活動の一部、具体的にはプロット組みはiPad Pro(10.5inch)でやっています。
なぜ、WindowsのノートPCではなくわざわざiPadを使っているのか。それはひとえに重さとサクサク感のコストパフォーマンスが良いからです。
プロットは、屋外の方が捗る
まず大前提として、プロットを組むマシンは持ち出せる必要がありました。それは、屋外の方が捗るからです。
自分の中から言葉を引っ張り出す作業である執筆において、他人の言葉はノイズでしかありません。折角浮かんだ良い言葉が上書きされてしまうことすらあり、僕は執筆は止めました。
しかし、プロット組みにおいては少々事情が異なります。執筆を「脳の深部」へ意識を向ける作業であるとするならば、あれは自由な発想を得るために「脳の外側」を見る作業です。
そのため、何でも良いので外からの入力があった方が、捗るのです。
本当なら、信頼できる友人とのカンバセッションが一番なのでしょうが……他愛のない会話を流し聴きしていると、全く関係の無い内容なのですが、物語の展開が急に浮かんでくることがあります。
これは脳の妙技らしいのですが、詳しいことは分からないので割愛します。
まとめると、屋外でプロット作業をする方が捗るので、マシンは持ち出したいという話でした。
軽さ、軽快さ
上項で持ち出したいという話をしましたが、持ち出すならば当然出来るだけ軽くしたい。しかし、求める応答性は確保したい。という矛盾した要求があります。これに応えたのがiPad Proだったという話です。
iPad Pro(10.5)の重さは469gです。標準的な10inchタブレットの重さと言えます。これにカバーや、キーボードをセットにすると大体800gほどになります。合わせて8万円くらいです。iPadの価格以外はほとんど誤差のような物です。
このセットで気に入っているのは、以下の3点です。
・打ちやすいキーピッチのキーボード込みで800gを切る
・動作が非常に軽快
・タッチパネルが使える
上記の条件を備えるノートパソコンは、そうそうありません。Let'sNoteの17万円くらいするヤツくらいじゃないでしょうか。ちょっとお高めです。
じゃあAndroidタブレットは。申し訳ないが、僕が使っていた時期は軽快さの点で使い物になりませんでした。キーをタイプしてから0.5秒ほどの遅延が生じる上に、タイプ抜けが頻発しました。いかにプロット組み用途とはいえ、ストレスになる物は使えません。
ということで対抗馬として残ったのは、結局のところ新型Surface Pro+安いBluetoothキーボードになりました。
それと比較してiPadが勝ったのは、10.5inchという絶妙なサイズです。カメラバッグに入るんですね(笑)
活用法
というわけで、今はiPadを行く先々で使っています。何に使っているかというと……
・一眼レフで撮った写真を転送してピント面があっているか調べたりする
・FGO
・手書きメモを取る
・マインドマップアプリ”iThought”を用いたプロット作業
といった具合です。
気になっているのは執筆用マシンとの連携の部分だと思われますが、実際の所困っていません。
ファイルは全てOneDrive経由で共有しています。メモはEvernoteかOnenoteに取っています。iPadのローカルに置くことは一切ありません。(この想定のため、64GBモデルを購入しました)
肝心のプロットは、執筆用Windowsマシンで使っているScrivenerが、OPML形式のファイルを読み込んで勝手に階層化してくれるので、iThought側でOPMLを吐きだしてOnedrive経由で読み込んでいます。一物語に対して一回の作業(であるべき)なので、そう苦でもありません。
クラウド万歳!
OSを越境するという行為は、つい15年から10年前くらいは到底考えられませんでした。Office ですら互換性がひどいじだいでしたから。
それが今、Evernoteのようなクラウドを利用するアプリケーションによって、「何処でも、どの端末でも、誰とでも」作業が出来るようになりました。バックアップの冗長性も上がりました。
それが一概に良いとは言えないのかも知れませんが、僕はしばらく、このもやもやした蒸気の中で揺蕩っていようと思います。
なにせ、心地が良いので。
執筆環境選びをしっかりと
最後に、なんでこのエントリーを書いたのかっていうチラシの裏を載せて終わりにします。
文字書き、執筆環境を軽視しすぎ
Twitterを観測していると、Office2003を未だに使っていたとか、時々カクつくPCを頑張って使っているとか、パンタグラフ式のキーボードが打ちにくいとか(※個人差があります)……そういう悲喜こもごもの籠もった呟きが流れてくるわけですが、だったら刷新すればいいじゃないというのが私の考えです。
その不便さによるタイムロスは、原稿にかけられる時間を削っています。さらに、不便な状態を継続することはそれだけでストレスです。作品の質に影響が出ないわけがない。
いい話を書きたいと喋っている人ほど、こういった環境整備を軽視しがちな印象があります。作品以外のことについて考えることは邪念であるとか、そう言った心理でしょうか。
もったいないな、と思うのです。30分くらい時間をかければ、その何十倍もの時間を得られるのに、と。
そういう人たちが良い作品を実際に書いているから、実際にそう思うのです。もっと高みへ登ってくれ、と。
そんな感じで、今回は締めたいと思います。良き執筆ライフを。